2021.09.21 美術館博物館4展

こんにちは

こんにちは、見出し機能を見つけて嬉しいポテ子です。

先週の初投稿から早くも1週間が経ってしまいました。文章を書くのって意外と心の準備が必要ですよね〜。特に丁寧語であることには意味はないのですが、誰か架空の人物に話しかけている体でないと、スラスラ書けないのでご了承くださいー。脳内設定で架空の人物と親しくなるにつれて徐々にフランクになっていくかと思います(妄想力には自信があるので…)

渡欧後およそ1ヶ月が経ちます!今日はこの1ヶ月間で見てきた美術館博物館の感想をゆるーく書きたいと思います〜。

美術館・博物館 4展

1. Aros Aarhus Art Museum

2. Den Gamle By (The Old Town)

3. Besaettelsesmuseet

4. Gender Museum

今月はこの4展に行くことができました。惹かれた作品にたっぷり時間をかけたいタイプなので、全部1人で見てきました〜(けっ決して友達がいないとかじゃないんだからねっ)

1. Aros Aarhus Art Museum

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Boy

先日行われた留学生同士で集まるイベントで親しくなったノルウェーの子に勧められて行きました。天気の良い日に建物の屋上にある虹色のロードを歩きたかったので晴れの日を狙い撃ち。学割で安く済ます気満々だったのですが、数十クローネを追加的に支払うことで年間パスが買える(2回通うことで元がとれる)とのことでまんまと乗せられ、年間パスを買いました笑 留学中に少なくとももう一度足を運びます!こちらの年間パス、なんと友人1名も無料になるということで、素晴らしくコスパの良い買い物でした(ああ、私はなんてチョロいんでしょう)

虹の道は視界が全てカラフルに染まるので色セロファンの眼鏡をかけたような不思議な感覚でした。街全体が見渡せるので、ここで勉強するのだ〜という大きい気持ちになりました(感想うっす)それとなぜか魔女の宅急便の街を思い出しました。調べてみたところ、隣国の街もモデルになっているようなので今更納得です。

建物の各階にテーマがあり、テーマに沿った作品が展示されていたのが印象的です。Boyの展示物は他の人と同じ構図で写真を撮りたくない気持ちもあって別角度からも撮ってみました。とにかくでかい。血管も浮き出ていて、本物の皮膚のように滑らかなのが大きな特徴です。特に1番近くまで見ることのできる肘はシワまで彫られていて、本物そっくりです。なぜ少年がこのような表情なのか、なぜしゃがんだポーズなのか、なぜ上半身は服を着ていないのかなど疑問が次から次へと出てくる作品でした。勝手に、対面だけでなく(オンラインツールにより)距離のある人々からも“見られる“の社会の中で、現実以上に気持ちが大きくなってしまう若年層のストレスや周りの目を気にする心境を表しているのかな〜なんて思いました。ほらね、妄想のプロでしょう。正直、今にも動き出しそうなほどリアルで、1人で眺めるのは少し怖かったです…前のお姉さん2人について行った小心者です…怖い

 

2. Den Gamle By (The Old Town)

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Den Gamle By

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1927年


Den Gamle Byはその名の通り、昔の建物がそのまま博物館になっている場所です。想像していたヨーロッパの建物が連なっているという感じでした。ごめんなさい、歴史は得意科目ではないので、閃くような感想は特になかったです。古いなー綺麗だなーと小学生のような感想だけ抱きながらぶらぶらしました。博物館内は3つの時代に区切られていて、それぞれ全く違った雰囲気でした。スタッフの方は当時の洋服を身に纏っていて、その世界に転生したような感覚にさせてくれます(小さなディ○ニーランドみたいな感じ)。解説はD語が多く、雰囲気を楽しむような巡り方になりました。(時折英語の解説があればチラッと目を通す感じ)当時のコーヒーを売っているカフェがあったので、そこでコーヒーを買い、酸っぱいな〜と思いながら飲み干しました。あんまり美味しくなかった・・・酸味の強いコーヒーは好きじゃないのかも。ここは人と行くほうが楽しめるかもしれません。誰かを誘ってまた行きたいと思います。(行ってすぐに日記を書けばよかったと書きながら後悔)

 

3. Besaettelsesmuseet

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Asmussen, Martha Ulrikke

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世界大戦下でのD国の状況を学ぶことのできる博物館です。私は、4つ目の女性博物館に向かっていてたまたま入ることになりました(方向音痴に初めて感謝しています)。D国での女性の自由がどう獲得されたのか、日本とは違うのだろうか、などと思いを巡らせながらウキウキで入ると、まずはカードを渡されました。どうやらその人になり切って館内を回るようです。多少の違和感はありましたが、ふむふむ、とその女性の家族構成を聞きながらるんるんで進んでいくと、まずは取調室でした。「母国を裏切っているだろう。白状しなければ隣の(悲鳴の聞こえる)部屋に送っても良いんだぞ」と映像の男性に脅され、ようやくここが女性博物館ではないことに気がつきました。しかし時既に遅し。決して笑顔で入って良いような場所ではないのに、楽しそうにカードを渡してくれた女性とやりとりしてしまったことを恥じながら、隣の部屋に行くと、拷問後の女性の人形がありました。D語で解説が書いてあったので、訳すために携帯を取り出すか悩んでいると近くにいたおじいちゃんが軽く説明をしてくれました。外見からD国出身ではないとわかる私に嫌な顔ひとつせず、解説をしてくれたことに驚きです。世界大戦はそれぞれの国が関わっており非常にセンシティブなトピックなので、ここが世界対戦に関する博物館だと知っていたら私は入ることを躊躇ったでしょう。しかし、既に入っているのだから全てをしっかりと見るしかないと思い、全ての展示物をみました。たまたま先入観なく入れたことに感謝です。カードの女性の生い立ちを辿ることで、感情移入をすることのできる博物館でした。あまり声に出してさらっと感想を言えるような博物館ではないです。そもそも言語化できる自信もない。最後にカードを渡してくれた女性に、女性博物館を目指していて間違って入ってしまったが勉強になったと伝え、出ました。

 

4. Gender  Museum

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Does gender affect your life?

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Let your voice be heard

当初の目的であった女性博物館(3つ目の博物館の裏側にあった)に辿り着き、受付で「ここは女性博物館ですか」と尋ねると「今はGender博物館と呼ばれています」と訂正されました。確かに女性だけを強調するのも変だなと納得しながらぶらぶらしていると、「Does gender affect your life?」と書かれた、来場者が投票できる表示板がありました。数字に表れているように性別は多くの人にとって影響を与える要因となっていることがわかります。私も両親に「女の子なんだから治安の良い国にしなさい」と言われ治安を重視した意思決定を下していたので、Jaに票を入れました。私が生物学的に男性であれば、少々治安の悪い地域を選らんだだろうかと聞かれればそれはもちろんわかりませんが、Nejに投票した人々の生物学的性を表示するのも面白いかもしれないと思いました。全体的にD国の博物館はこの表示板のような来場者が参加できる展示物が多い気がします。2枚目の写真はうちわに描かれている人物になりきりスピーチを行うエリアです。ただただ受動的に情報を受けとるだけに留まらない参加型の博物館新鮮で大好き。

最後に

以上この1ヶ月で4つの美術館・博物館に行きました。小規模の博物館が多いようなので他の博物館にも足を運んでみたいです。うーん、複雑な感情。特に最後の2つの博物館はセンシティブな内容を扱っていてこの文章を打つときにも言葉を選ばなければならないと感じました。何かと言葉に気をつけなければいけない、“少し発言のしにくい世の中“と表現されることもある現代ではありますが、その分、自分を含めこれまでであれば何気ない一言で傷ついていた人々が気のままに過ごせるようになっているのであれば良いのかなーと思います。

(撮影は受付で確認をしてから撮っています。)

 

ぽて子